05Money
25/25 活用すべき文献
【テロップ】
※各テロップ文字をクリックすると該当の場所がピンポイントで閲覧できます。
【ノート】
これで,債権総論1の第5回目の講義(金銭債権・債務)を終わります。ご清聴ありがとうございました。■ 最後に,活用すべき文献について補足いたします。■ 数時間で民法の全体を概観してみたい人には,ビデオ教材,加賀山茂『民法入門・担保法革命』▲シンザンシャ(2013)をお勧めします。DVDで映像を見ながら,この本を読めば,数時間で,民法の全体像と解釈の方法を知ることができます。■ 民法をじっくり勉強したい人は,まず,民法の財産法全体について,条文ごとに条文の意味,判例と学説の動向を解説している■ワガツマサカエ=有泉亨『コンメンタール民法』〔第3版〕日本評論社(2013)と,法律用語について標準的な解説をしている■金子=新堂=平井編『法律学小辞典』有斐閣(2008)を入手し,常に,このふたつを参照しながら,分野ごとの教科書をこつこつと読み進めることが必要です。どの教科書がよいかは,標準的といわれる教科書を▲ネットで検索し,多くの人の評価を見て,自分で決めるのがよいと思います。 筆者の経験では,契約法全体については,私が書いたもので恐縮ですが,加賀山茂『契約法講義』日本評論社(2009)を推薦します。 マネーの正体に迫る,すぐれた本としては,吉田シゲハル『マネーの正体』ビジネス社(2012/10)があります。 ■クレジットカードを含めて,電子マネーの全体像を知るには,山本正行『カード決済業務のすべて』金融財政事情研究会(2012/05)を読むことをお薦めします。 債務不履行について詳しく知るには,レベルが高くなりますが,平井よしお『損害賠償法の理論』東京大学出版会(1971),浜上則雄「損害賠償における『保証理論』と『部分的因果関係の理論』」(1)(2・完)民商法雑誌66巻4号(1972)3-33頁, 66巻5号35-65頁を読むと,理解が格段に深まります。 通説を離れて,担保法の全体を体系的に学びたいのであれば,例外のない原則を追求してやまない,加賀山茂『債権担保法講義』日本評論社(2011)を読むことをお薦めします。■ みなさんの学習の発展をお祈りしております。