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7/25 日本銀行券と貨幣との違い強制通用力の違いはなぜ? ←歴史,日銀の貸借対照表
【テロップ】
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【ノート】
紙幣と貨幣との違いは,何でしょうか? ■貨幣の方が,一般的な用語で,その下の概念として,紙幣と硬貨とがあると考えるのが素直な考え方でしょう。 ところが,現行法においては,貨幣よりも,紙幣の方が,通貨としての効力,すなわち,強制通用力が大きいのは,どうしてなのでしょうか? ■まず,紙幣に関する法律を見てみましょう。■ 日本銀行法 第46条(日本銀行券の発行)は,以下のように規定しています。■ 日本銀行法▲第46条▲第1項■日本銀行は,銀行券を発行する。 日本銀行法▲第46条▲第2項■前項の規定により日本銀行が発行する銀行券(以下「日本銀行券」という。)は,法貨として無制限に通用する。 ■これに対して,硬貨に関する法律を見てみましょう。 通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律 第7条(法貨としての通用限度)■ 貨幣は,額面価格の20倍までを限り,法貨として通用する。 ■以上,日本銀行法と通貨の単位および貨幣の発行等に関する法律を見ることによって,紙幣は無制限の強制通用力を持つのに対して,貨幣は,額面価格の20倍までしか強制通用力を持たないことがわかりました。■ それでは,強制通用力を有しない貨幣とは,何なのでしょうか? 例えば,1万円を100円玉100コで払おうとするとどうなるのでしょうか? ■1万円を紙幣ではなく,貨幣だけで支払うにはどうすればよいか考えてみましょう。