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9/19 債権者代位権の要件←現行法,図民法改正法案(2015)

【テロップ】
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【ノート】
2015年3月31日に国会に提出された民法改正法案の第423条は,■ 現行民法423条よりも,債権者代位権の要件が以下の二つの点で制限されています。 第1に,被代位権利が,一身専属の権利でないことだけでなく,差押えを禁じられたものでないことが要求されています。 第2に,そもそも保全債権が強制執行によって実現できないものであるときは,債権者代位権を行使できないとされています。 ■ところで,新しい法案の用語法ですが,もともとの債権(アルファ債権)の名を,従来は「被保全権利」といってきたので,債権者代位権の行使の目的となる債権(ベータ債権)の名前に「被」の文字を使うと,多少混乱が生じるように思われます。 ■「被代位権利」というよりも,「代位行使の目的となる権利」とか,「代位目的権」とした方がわかりやすかったように思われます。