01Introduction
28/33 人格形成のプロセス平光雄『子供たちが身を乗り出して聞く道徳の話』致知出版(2014)→建学の精神
【テロップ】
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【ノート】
人間は,誰でも幸せを望みます。幸せは,他人と喜びや悲しみを分かち合うことによって生じます。 幸せになるためには,「自分だけ幸せになればよい」とか,「他人の不幸せは自分の幸せ」と考えるヒトになるのではなく,ヒトと▲喜びと悲しみを分かち合える人格を形成することが必要です。 他人と喜びや悲しみを分かち合うヒトになる第1のステップは,自分を大切に思う心を養うことです。人の真似をするのではなく,自分の内なる声,良心の声を意識し,良心の声に褒めてもらえる行動をするように習慣づけることが大切です。良心との対話を日記につけることによって,その習慣を定着させ,自尊心を育てることができます。 人格形成の第2のステップは,長い人生の目標にせよ,試験の合格などの短期の目標にせよ,目標を設定し,それを評価する尺度を用意することです。 例えば,ダイエットをしたいというときには,食事を制限するのではなく,毎日,500グラムの違いがわかる体重計に乗り,その記録をつけ続けることが最も効果があるといわれています。 夢をもち,その夢に近づくための目標の達成度が目に見えるようにする評価基準があると,ヒトは,つらい作業でも,耐えることができるのです。 もちろん,そのような地道な作業を続けても,結果が達成できないことがあります。その場合にも,失敗と挫折を乗り越えることが大切です。 失敗したときは,▲「人間は,失敗からしか学べない」▲という言葉を思い出し,それは,成功への一歩だと考えましょう。失敗を恐れず,失敗しても,それを素直に受け止めるとともに,失敗の原因を究明し,同じ失敗をしないように改善をしたり,目標を修正しながら,夢を追い続けていけば,いつかは夢に近づくことができます。